上越市くわどり市民の森Joetsu KUWADORI Community Forest

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市民の森とは

市民の森とは

くわどり市民の森は、新潟県上越市の西部中山間地、桑取谷の最奥に位置しています。エリアの一部が上越市の水道水源保護地域に指定されており、湧水なども多く水源の森を体感できます。ブナ林や雑木林、湿地などが広がる自然豊かな市民の森には、様々な生き物たちが暮しています。また、田んぼ跡や炭焼き窯跡が多く、かつての里山を感じられる場所であり、里山を利活用する知恵、技、文化、そして心を伝えていく場所でもあります。

  • 面積 272ha
  • 管理棟標高 333m(東京タワーの高さと同じ)
  • 開園期間 4月29日~11月14日(冬期間は休園となります)
  • 休園日  月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
  • 開園時間 9:00~17:00

水源の森

上越市では、水道水源の自然環境を保護し、清浄な水を確保するため、水道水源保護条例を制定するとともに、市内に16か所(約125m2)の水源保護地域を指定しています。くわどり市民の森は、その指定区域のひとつです。

自然環境保全地域

指定地域は、ブナをはじめとした落葉広葉樹の森が広がっており、ブナ林や雑木林、湿地など変化に富んだ環境に応じたさまざまな植物が生育している貴重な地域です。また、それらの環境に依存した希少な昆虫類、両生類、哺乳類および鳥類が多数生息しています。これらの動植物の生息・生育する自然環境を保全するため、平成26年3月31日、上越市自然環境保全条例に基づき自然環境保全地域に指定しました。【上越市役所ホームページより抜粋】

市民の森の自然を守る 5つのルール
  • 市民の森園内への車の乗り入れは禁止されています。
  • たき火や火気の使用は禁止されています。禁煙にご協力ください。
  • ゴミの持ち帰りにご協力ください。
  • 山菜やキノコ、山野草、昆虫などの生き物の採取及び移入は禁止されています。
  • 歩道を外れて歩かないでください

くわどり市民の森(272ha)の公益的評価

森林には、洪水を緩和する機能や土壌に水を蓄える機能、水をきれいにする機能、土壌が崩れるのを防ぐ機能、二酸化炭素を吸収する機能など、多様な機能があり、私達の生活において欠くことのできない役割を担っています。これらの機能を「公益的機能」と呼びます。その機能を経済的に評価した場合と数量的に評価した場合、「くわどり市民の森」の公益的評価は、どれぐらいの金額や量になるのでしょうか? 上越市による公益的機能評価の調査結果を以下に紹介します。評価額を見ると、あらためて森林の持つ機能が巨大なことが理解できます。

■ 洪水緩和機能

森林は、樹木が雨水を受け止め、土壌へ雨水を貯めることにより、河川へ流れる水の量を均一にし、洪水を緩和する機能がある。

経済的評価 約7,947万円/年  
治水ダムの減価償却費および年間維持費による効果額から評価した金額
数量的評価 約15.8m3/秒
1秒間に15.8m3、1分間に948m3、1時間に5万6,880m3の量の降水を緩和
上越市の年間降水量約2700mm(270m3
■ 水資源貯留機能

森林は、スポンジのような土壌であり、地中に雨水を浸透・保水する機能がある。

経済的評価 約1億3,307万円/年
利水ダムの減価償却費および年間維持費による効果額から評価した金額
数量的評価 287万m3/年
東京ドーム2個分の体積量の水を貯めることができる
7,863m3/日
約3万1400人が一日に使用する水の量と同じ
■ 水質浄化機能

森林は、雨水の中の不純物を吸着して水質を改善する機能がある。

経済的評価 約2億2,130万円/年
雨水利用施設(集水・処理・貯留・浸透施設など)の経費及び水道料金による効果額から評価した金額
数量的評価 287万m3/年
東京ドーム2個分の体積量の水を貯めることができる
■ 表層崩壊防止機

森林は、地中深くに張った根で土壌をささえ、土砂の崩壊を防ぐ機能がある。

経済的評価 約9,108万円/年
治山工事の費用による効果額から評価した金額
数量的評価 1.04ha
市民の森の面積のうち表層崩壊を防ぐ面積にあたる
■ 表層侵食防止機能

森林は、地表が植物によって覆われていることにより、雨による地表への衝撃を緩和したり、地表を流れる雨水の勢いを減少させて地表面の浸食を抑制する機能がある。

経済的評価 約3億1,540万円/年
砂防ダムえん堤の建設費による効果額から評価した金額
数量的評価 5万7,600m3
お風呂290杯分の表面浸食土砂量を抑制できる
■ CO2吸収機能

森林は、二酸化炭素を吸収し、蓄積する機能がある。

経済的評価 約1,450万円/年
火力発電所における化学的湿式吸着法による二酸化炭素回収コストによる効果額から評価した金額
数量的評価 (森林蓄積):3万2,400m3
(吸収量):1,144トン/年
1年間に約200世帯から排出された二酸化炭素を吸収できる量

合計

経済的評価 約7億5,352万円/年